2010年02月26日

水分補給。


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運動中の水分補給、大事です。
身体が水分不足になると、運動のパフォーマンスレベルが落ち、ダイエット効果も半減してしまいます。

しかしこの水分補給、意外と難しいです。
マラソンなんかでも、水分補給を制する者はタイムを制すと言います。
言わなかったっけ?
まあそれだけ難しいということです。

最初のころ、ジムでも道場でも単なる水を飲んでいました。
カロリーの無い水は、ダイエットに良いと考えていたのです。
しかし2時間を越える運動をする場合は、水だけでは頭がボーっとしたり極端に身体がだるくなったりします。
そこに水を大量に飲むと、気持ち悪くなります。
最初、体力の問題と思っていました。
しかしこれは、水中毒といわれる状態で、場合によっては死に至るほど危険な状態なんだそうです。

長時間の運動を日常的に行っている人にアドバイスを貰い、水分補給の方法を変えたところ、目覚しい変化が起こりました。
まず、以前と比べ長時間体が動くようになりました。
またその間、集中力が途切れにくくなりました。
今まではキツイ運動後は次の日に疲れを残していたのが、なくなりました。
これは、肝臓の負担が軽くなったことによる物と思われます。
今まで飲んでいた水の量の半分も飲まなくなりました。

運動中は単なる水よりスポーツドリンクの方が良いです。
ただ、糖分が高すぎるとかえって身体の負担になります。
もちろんダイエットにも良くありません。
また水分が不足している状態では味覚が甘さによく反応する為、通常の濃さのスポーツドリンクは甘すぎて飲めません。
そこで私は、粉末のドリンク剤を2種類それぞれ倍の水に混ぜて使用しています。
一つは脂肪燃焼に効果があるといわれている物、もう一つは疲労回復に効果があるといわれている物です。

今のところ非常に満足しています。

皆さんも、それぞれの生活習慣・運動目的に応じた水分補給を工夫してみてください。
最適は人それぞれ、
工夫次第で快適な毎日が送れるかも知れません。






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2010年02月19日

養正館日本合宿決定!

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最近ブログの更新が、滞っています。
心に元気がないと、ブログも書けません。
身体に問題は無いはずなんですが、一刻も早く自分の部屋に逃げ帰ってお布団の上に身体を横たえたい衝動が抑えられません。

なんて思っていたら、
そんな僕の状態を解っていたかのように、フランスから望月先生から電話です。
先生のゆっくりとした優しい声は、僕の自信と元気を回復させてくれます。

来年の四月、養正館ヨーロッパ勢だけではなくアメリカ・アジアなどから同門の仲間が日本に・瀬戸に集まってきます。

またいろいろな人に、お世話にならなきゃいけなくなりますが。
皆さんよろしくお願いしますね。

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2010年01月23日

赤いポスト。

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丸い円柱形のポスト、
なかなか見なくなりました。

一定以上の年齢の方たちからすると、いつの間にか無くなっていった気がするんじゃないでしょうか。
今はそのほとんどが、箱型一歩足ですね。
重厚な昔ながらのポストに、懐かしさを感じる人も多いの出は無いでしょうか。

さてこの円柱型ポスト、なぜ無くなっていたかご存知でしょうか?

そもそも郵便事業は、明治維新以来国家の近代化のための必須事業でした。
従って、ポストの設置も国家の威信をかけた事業でした。

そのため勢い、その形状・設置方法は頑健な物になりました。
やわで、脆弱な造りのポストでは郵便の信頼・国家の信頼の象徴足り得なかったのです。
ポストは分厚い鋳造鉄で作られ、地中深く埋め込まれました。

しかし時代が進むに従って、その頑丈さが仇になりました。
ポストはその象徴的機能・実用的機能の点から、街の中心や十字路に設置されました。
そういった場所は、時代が進めば当然交通量が多くなってきました。
歩行者やせいぜい荷馬車の時代は良かったのです。
時代が進むにつれて、ポストに車が激突して人身事故が起こる例が増えてきたのです。

こうしたことで、車がぶつかっても簡単に支柱が曲がる現在の箱型ポストが普及したそうです。
人間も固すぎると事故が起こります、やわらかく・やわらかく。
なかなかむずかしいんですけど・・・。


そうそう、瀬戸市は今年市政80周年。
古くから陶器の町として栄えたこの街では、まだところどころに円柱型ポストを目にします。
いままで気づかなかった場所で、古いポストを見つけると、ちょっとだけ「ラッキー」って思います。



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2009年11月08日

「気」の話。

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武道などをしていますと、「気」についてのご質問を受けることがあります。
この「気」の話題、武道人にとって中々繊細な話題です。
まあ、正面きって否定はしないです。
長い年月武道の修練を積むと、不思議な経験も無くは無い。
かといって肯定かといえばソウでもない。
出来ればこの話題は避けて通りたいというのが、多くの武道人の本音でしょう。

あるとき本屋で12人の高名な武道家に「気」とは何かについて質問するという本がおいてありました。
いつもならその手の本、片目で見ながら素通りしてしまいます。
しかしその時どうしても素通りできない理由があったのです。
なんとその本の表紙に、私の師匠の望月紘雄先生の御父上である望月稔先生の名前が12人に並び大書してあったからです。

恐る恐る本をめくってみました、
あまりエキセントリックなことはかいてないとは思っていますが、緊張しました。
稔先生の「気」とは何かについて言及するページ。
一行目、

「合気の気の字は、気合の気。」

いや、お見事。
思わずニヤリとしてしまいました。

こんな本があるとのことを他の養正館武道の先生に話をすると、みな一様に複雑な表情を浮かべ顔を伏せます。
まあそれだけこの話題は複雑で、アンタッチャブルなのです。
しかし望月稔先生の前期の記載について知れば、みなホッとした表情を浮かべると同時に本当にうれしそうに笑います。
ほんと、大笑いします。

養正館武道の精神、まさに此処にあり。

ですかね。



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2009年10月24日

単管パイプでの鍛錬

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武道を練習していますと、自然と他流派の練習が気になってしまうものです。
先日も動画サイトを見ていたら、気になる物を見つけてしまいました。

剣術の団体なのですが練習に単管パイプを使うそうです。
単管パイプとは、工事現場で足場なんかを組む鉄のパイプのことです。
もちろんかなりの重さと、太さがあります。
これを日本刀の長さに切り、素振りや組み太刀を行うというのです。

この練習法は中々面白いと思いまして、自分も適当なパイプを使い型を行ってみました。
これは良いです。
動画の中でも言われていましたが、まづその重さ。
鍛錬に最適です。
また頑丈であることも動画の中で触れられていました。

しかしそれら以上に私がこの練習法について優れていると感じた点は、そのパイプの太さにあります。
太いパイプは握りにくく、ともすれば振った衝撃で手から取り落としてしまいます。
そうならないために、手指をシメ瞬間的な握りこみを行わなければなりません。
これは、真剣での手の内(手の作り)を学ぶに最適です。
またこの手の内のつくりは、拳で突くときや他の得物(棒など)で打つときに不可欠な要素です。
この手の内が出来るかできないで、打突の威力がまるで変わってしまいます。

ですから必ずしも剣の道を志す人でなくても、単管パイプは良いトレーニングアイテムになるんじゃないでしょうか。
例えばゴルフや野球のバッティングなど、インパクトの瞬間に手を締める必要があるスポーツなどはこのトレーニングが有効ではないでしょうか。

このように武道の概念に縛られない、工夫は面白いなと思います。
考えてみれば、新撰組で有名な天然理心流も手の内を作る目的で太い木刀を用いています。
単管パイプトレーニング、武道の理にかなったものです。

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2009年10月21日

居合のススメ

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居合道、ご存知でしょうか?
真剣もしくはこれに近いものを用い、日本刀の抜刀・納刀の所作を学ぶ武道です。

居合道は国内外に愛好家が多く存在し、養正館武道でも剣術の一部として修練します。
この居合道、術としての実用性の議論は他の多くの書籍に譲るとして、
今回は居合道の修行の意義、意味合いについて一部考察してみたいと思います。

そもそも、剣術とは別に居合道を特に修行した意味は何でしょうか?

実際の闘争において、一番隙が多くなるのは抜刀のときです。
したがって、抜刀をあらゆるシチュエーションを想定しながら繰り返し練習するのは武士においては護身術の意味合いがあったのではないでしょうか。

また木刀・竹刀の稽古のみでは、真剣の取扱の習得が充分に行はれないという問題もあったのでしょう。
実際、腰に刀を差したままの運動は想像以上に困難です。
現代の武道家でも、刀を帯刀したまま受身がとれる人は稀有な存在ではないでしょうか。

最後に現代の武道家が居合道を修行する意味です。
刀の抜き差しをスムーズに行うのに、腰のスムーズな動きが不可欠です。
居合いによって習得できる腰の動きは、すべての武道に共通する動きです。
居合いによって腰の柔軟性が付くと、他の体術・得物術の動きも均整の取れたスピーディーなものに変わってきます。

既に他の格闘技や武道、はたまた他のスポーツを練習している人にも居合いの稽古はお勧めです。
居合道の修行により、自分の体に対する新しい可能性が見えてくるかもしれません。





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2009年09月19日

クヌギの木


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この季節、道場にいますと道場の前の暗闇からコツリ・コツリと足音に似た音が聞こえてきます。
誰か来たかと思い、覗き込んでも誰もいません。
道場に戻るとまた背後からコツリと音がします。

始めは正体がわからづ怖かったです。
またこの音、不思議なことに一人だと良く聞こえちゃったりするんです。

実はこの音の正体は、道場の中庭にそびえるクヌギの大木から実が落ちる音です。
これがほんとに足音に聞こえるんです。
分からないうちは、随分怖がったものです。

このクヌギの実、カサの付いたままの実は良縁に恵まれる為のお守りだそうです。
神社の禰宜さんに教えてもらいました。





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2009年09月15日

演武無事終了




瀬戸物祭り養正館演武、無事終了しました。
初めてのことで、色々と手違いが多く恐縮です。
パンフレットの養正館の字が違っていたり、
日付が間違っていたり・・・
ご迷惑を掛けました皆様方、申し訳ありませんでした。
これにこりづ、今後も瀬戸養正館武道をよろしくお願いします。

何はともあれ、演武そのものは中々上手くいったと思っています。
時間配分も上手くいきました。
最初はどうなるかと思いましたが、きちんと時間内に終了しました。
雨による会場設営のどたばたも、窯神神社奉賛会・瀬戸愛陶工のみなさんの迅速な対応で解決しました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

東京・静岡から参加していただいた、養正館武道の先生の型演武も迫力でした。
瀬戸道場の面々の演武である剣の型・太刀取り・バット取りもスムーズに決まりました。
最後の、バットを廻し蹴りで蹴り折る段も、一発で決まりました。

ちなみに、バット折りをする演者がこっそり折れないときのために金槌を持ってきていたことはナイショ・ナイショ。

写真は、いずれアップします。


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2009年08月21日

演武のお知らせ

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9月12日土曜日。
大瀬戸物祭にて執り行われます神事の前に養正館武道の演武を行います。
朝、9時から10時の開催になります。
場所は、瀬戸窯神神社境内になります。

演武では、養正館武道の解説をしながらその練習体系について説明させていただきます。
海外の師範や他地域の養正館師範の招待演武も予定しております。

瀬戸物祭りに来ても、祭事の中心である窯神神社の参拝はあまりしたことがないという方が多いのではないでしょうか?

これを機会に、瀬戸物祭り神事にも是非ご参加ください。

なお、今回の演武開催におきましては協賛金の募集をさせていただいております。
入門生も随時募集しておりますので興味がございましたらメール・お電話等ご連絡お待ちしています。
瀬戸養正館武道道場では入門者随時募集中です。
体験入門から見学まで、いつでもお待ちしていますのでお問い合わせください。
練習開催曜日:毎週水・日曜日 午後6時〜9時頃 
※左記の間で参加日時自由です。見学も自由です。
指導責任者:加藤寛一朗
月 謝:¥3,000
場 所:瀬戸市深川神社内神式館武道(名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩10分)※駐車場もあります
TEL:0561-41-3795 携帯電話:090-8867-3560 E-MAIL:info@mikuni-west.jp
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2009年08月02日

養正館武道師範紹介(Mr.Glenn Pack)

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今回は、養正館武道をアメリカで指導しているGlenn Pack先生を紹介します。
 先生は先代の館長のである望月稔の弟子でした。
 日本人の私にも分かりやすいゆっくりの英語で話してくれるやさしい先生です。
 日本語も上手です。
 普段は大学で社会学の教授をしています。
 アメリカの人気アニメであるザ・シンプソンに絡め、アメリカ社会について面白おかしく解説してくれました。
 Glenn先生は67歳という年齢と腰痛の為あまり激しい運動はできません。
 それでいていったん寝技の体制に入れば確実に先生の手足が相手の関節に絡みついていきます。
 一見ゆっくりした動きなのですが、その確実な動きは反撃の隙を与えることがありません。
 
 Glenn先生のお話でとても印象に残った話がありました。
 アメリカでは、年をとるということは能力が劣っているということと同意義になる。
 アメリカは若い国であるがゆえに「若い」ということに非常に高い評価を与える傾向にある。
 若き天才をもてはやしそれを期待するあまり未熟な論文や研究でもその学者が若いだけで評価されてしまう。
 逆にその研究者が年寄りだとそれだけで評価が下がる。
 Glenn先生はアメリカにいるよりヨーロッパや日本にいるほうが年寄りは幸せだといいます。
 私が日本でも老人の肩身は狭い旨を伝えたところ、とても強い調子でそれでもまだましだと言われました。

 アメリカに行ったことも無いんですが、こんな話を聞くとどこの国も色々社会問題を抱えているなと思います。


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2009年07月11日

年齢と武道

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「武道に年齢は関係ありません。」

よくこんなことが言われます。
実際武道には年齢は関係なく修行をすることができます。
しかし、戦(いくさ)が常態化していた時代の武道はそうではありませんでした。
戦国時代において男子は15歳程度で初陣を迎えます。
前線の戦闘員は10代がほとんどです。
こういった時代の武道は、じっくり時間をかけて修練を積むということが難しいです。
結果、武道にはなるべく早く戦闘員を即製する事が求められ、力ずく・腕ずくの技が多くなります。
すなわち、若くて体力が有るものが有利な技術体系になりがちです。

実は、武道の技が一番発達し、充実したのは太平の江戸時代です。
平和な世になり、じっくり時間をかけてイザというときのための修練が積めるようになったからです。
これにより、技術を習得することにより力の弱い人でも相手を制しうる「武道」が完成するのです。
また、武道の修行が人生の長期間にわたって行われるようになったことによって、その健康効果についても研究が進みました。
より少ない力で・より体に負担をかけずに相手を制す武道は、じつは戦火の中ではなく平和によって生み出されたものです。

瀬戸養正館武道道場では入門者随時募集中です。
体験入門から見学まで、いつでもお待ちしていますのでお問い合わせください。
開催曜日:毎週水・日曜日 午後6時〜9時頃 
※左記の間で参加日時自由です。見学も自由です。
指導責任者:加藤寛一朗
月 謝:¥3,000
場 所:瀬戸市深川神社内神式館武道(名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩10分)※駐車場もあります
TEL:0561-41-3795 携帯電話:090-8867-3560 E-MAIL:info@mikuni-west.jp




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2009年06月17日

大変です

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道場に隣接する(というより同じ深川神社の敷地内にある)パークホテルのフロントに生ビールのサーバーが出現しました。

いろんな意味で危険です。

だれか、助けてください。
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2009年06月14日

養正館式美味しいビールの飲み方

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こんなビールが、美味しいです。

ビールの味が分かるというのは、一つの大人の階段です。
冷たく冷えたビール、
これ以外とどこでも飲めるものではないです。
ヨーロッパなどでは結構常温のまま出してくる場合が多いです。
しかし冷えたビール、これは一種の芸術であります、
今日はそんなビールを飲む話です。

ある年の夏、私はカナダの養正館武道のマーク・ボードリー先生の道場に住み込みで修行に励んでいました。
カナダは乾燥しているものの、連日夏の最高気温を更新し続けていました。
二時間の練習を終わったあと、道着を絞ると汗が流れ落ちるほどでした。
そんなある日の週末です、
一日三回の練習を終え、みんながビールを飲みに行こうと誘ってくれました。
からからに乾いたノドに痙攣が走るような気がしました。
水を飲んでしまいたくなる衝動と戦いつつシャワーを浴びます。
皆がわざとゆっくり着替えているような気がしながらいらいらしながら道場の外で一人待ちます。
それから街にでます。
夏のトロイス・リバースの夕方は、川面を流れる風が気持ちいいです。
そんな中、皆はどの店にしようか喧々諤々そぞろ歩き。
わたしの乾いたのどが殺意をはらみます。
ようやく入った一軒のお店、
ゆっくり時間をかけてメニューを検討しています。
わたしは心の中で、全員を精一杯毒づきます。
ようやく注文が決まり(結局全員ビール)グラスが運ばれてきます。
そのビールのきらめき、

グラスは小ぶりのジョッキ、
ついさっきまで冷凍庫に入っていたらしく、全体に厚く霜がかかっています。
よく見るとアワの表面は薄く氷が張っています。

全員の前にビールが行き渡るともはや私の目は目前のビールから離すことができません。
そんな中始まる、乾杯のスピーチ。
考え付くありとあらゆる汚い言葉でののしり続けます(心の中で)。
やっとかかる「ソンテ!」(乾杯)の声。
ジョッキに口を付けるのももどかしく一気に体内にビールを流し込みます。
体の中心に、冷たい一本の滝が流れ落ちていきます。

ビール中毒者の完成です。

どうですか?
練習後の美味しいビール味わってみませんか?





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2009年05月24日

道着の色

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養正館武道の道着は、白と青(藍色)で構成されています。

道着の色は白、といわれる方も確かにたくさんいらっしゃいます。
しかし、道着の色が白ければならないという固定概念自体は長い武道史のごく最近のものです。
もちろん、白い道着はそれそのものが意味を持つものではあります。

養正館館長望月紘雄は、「真っ白」というのは色として完璧すぎるとしてその使用を避けました。

養正館道着の白と青の配色は、海の波を現しています。
千状万態に変化し、時に力強く打ち砕き、時にやわらかく飲み込んでゆく動きは養正館武道の象徴です。
また養正館武道では波の動き(波動)を使うことで、各種<技>の実効性・安全性を高めていきます。
波動などというと少し怪しげですが、養正館武道のいう波動とはまさに波そのものの動きのことです。

また、養正館武道では黒帯を廃し初心者から指導者に至るまで同一の帯に統一されています。
これは、上級者にとって酷な制度です。
しかし自分の段位に甘えづ、常に修行を怠らない為の良い戒めになります。
また外見で上級者・初心者を区別しないことは、練習上も大きな意味を持ちます。
ともあれ、講習会など行けばどのような格好をしていようとも皆さんそれぞれ長年の修行の成果が体からふきだしています。
困ったことに、本当に深い修行を積んできますと外見は一見弱弱しく見えてしまいます。
望月紘雄先生も以前、名古屋の地下鉄で若い子に電車の中の立ち位置が邪魔だと怒られていました。
私寛一朗も同道していましたが、なんだか面白そうなので黙って見物していました。
その若い子は、「はい、はい。」と頷く望月先生に言いたいことを言って立ち去って行きました。
その後、先生は私の顔をみて「怒られちゃった。」とニコリとしました。
なんだかすごいなー、という実感でした。
posted by 三国 at 22:08| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月30日

着物の着方の裏技

IMG_2108_convert_20090430201224.jpg道着を始めとする、和服を着こなすコツです。
着物を着ると、胸前がはだけてしまって上手く着れないという事があります。
特に肩幅が広い人に多い悩みです。

せっかく、浴衣を着てもすぐに時代劇チンピラファッションになってしまう。
刀を腰に差しても中々位置が決まらず時代劇食い詰め浪人ファッションになってしまう。
こんな悩みの解決法です。

日本人の体格が変化してきて、着物・和服に合わなくなってきた事もあるでしょう。
しかし、着物がはだけてしまうという悩みは古くからあるようです。

着物の前がはだけてしまい安い人はふところに分厚めな懐紙を入れておくと良いです。
懐紙、わかりますか?
茶道などの心得のある人にはお馴染みのアイテムです。
着物のふところに入れておいて、メモ用紙にしたりお茶菓子の取り皿にしたりするものです。
時代劇ファンお馴染みの使い方として、人を斬った後刀の血をこれでぬぐうというのもあります(もちろんこの後かっこつけて上に放り投げる)。
外出時懐紙を持ち歩くのは、作法の一つでもありました。
この懐紙を少し多めに入れておくと、不思議と胸がはだけません。
また腰周りが安定する為、歩き方や動作が綺麗になります。
(この場合の「綺麗」とは、あくまで日本的・和の美意識によるものです。)
また刀の抜刀などもスムーズにできる様になります。

シチュエーションによっては、懐紙を持ち歩くことが合わなかったり機能的でない場合があります。
そんなときは、懐紙の代わりにタオルをふところに入れても良いです。
しかし、こんな場合も単なるタオルではなく日本手ぬぐいをきちんとたたんで入れ、粋にきめたいものです。

今年は、懐紙・手ぬぐいで粋にきめてみませんか?
posted by 三国 at 21:06| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

ミット練習

IMG_3256_convert_20090326195440.jpgIMG_3260_convert_20090326195618.jpg瀬戸養正館武道では、ミット(写真の用具です)を使用したトレーニングを積極的に行っています。
伝統的にはこのような練習法はあまり武道には存在しません。
しかし、ミット練習は時として形骸化してしまう突き技・蹴り技に実効性を持たせれます。
また、定型化してしまいがちな練習にバリエーションを与えてくれます。
ミットに対しては、生身の人間に対するのと異なり、思い切った打撃が打ち込める為、ストレス解消効果が高いです。
ミットを交代で持ち合う為、自分に向かうスピードの充分に乗った打撃に対しての対応力・眼力を養えます。
また、お互いに移動しながら打撃を打ち込むことから、スムーズな足捌きが身につきます。
本来、これらは、スパーリングや自由乱捕りという練習を行って身に着けるものですが、ミットを使うことで、より安全に練習出来ます。

なんといってもミットトレーニング、決められた時間内で思いっきりパンチ・キックを叩き込むことからストレス解消効果・ダイエット効果が
抜群です。
人によるでしょうが大抵は、数分で汗が流れ落ちてきます。
まさに、アダルトの為の武道トレーニングです。
posted by 三国 at 19:59| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月15日

GAIJINさん

japon+avril+2008+1237_convert_20090315213803.jpg日本は他国から来た人に優しいお国柄です。
昨年度フランス・オランダから日本に遊びに来た養正館武道の先生方も随分満足していました。
瀬戸の商店街のお店でも随分満足行くお買い物ができたと、後からたくさんのお便りいただきました。
しかし、彼らが口をそろえて言っておりましたのが、日本の複雑な公共交通システムへの不満でした。
確かに、セントレア空港から尾張瀬戸駅に電車で来るのは日本人でも不安を覚えるほど複雑です。
もちろん、来日初日は空港まで私が迎えに行きましたが、とにかくはぐれても大丈夫なように路線の説明をするのに一苦労です(私のつたない語学力に原因があるような・・・)。
改札口で一人一人に出てきた切符を取るように注意しないと、切符を忘れてしまいます。
電車からおりて、これで安心と思っていますと、なにやら駅員さんともめています、あわてて駆けつけますとGAIJINさん「俺の切符が出てこない。」と抗議中。
頭が痛くなります。
名古屋駅や栄の乗り換えも複雑でさすがの自由で個人主義なフランス人も一生懸命列を作って私の背中を追いかけてきます。
その数25人!!
しかし、普段何気なく使っている交通、確かに彼らからすると複雑で分かりにくいでしょう。
なにせ、アルファベット表記すら無い駅が沢山あります(三国ウェスト農場のホームページもアルファベット対応していないと怒られます)。
ヨーロッパであれば、言葉がしゃべれなくとも、アルファベットが読めればパリからプロヴァンスまでたいていの人は簡単に行けます。
京都はさすがに観光都市、彼らも楽に観光ができたそうです。
一時期、日本も観光立国を目指すような話がありましたが、鉄道利用の見直しが意外とポイントのような気がします。
写真は、最終日空港のホテルで最後の晩餐(焼肉でした)を終え、ホテルのロビーで酒盛りしている写真です。
もおなんか私を含めてみんなとてもほっとした表情です。
ちなみに、初日の夜になにか食べたいものがあるか聞いたら、ほぼ全員に「OKONOMIYAKI!!」と言われました。
なんで???


瀬戸パークホテル、ブログが始まりました。
英文表示もあります。
http://www.setoparkhotel.co.jp/seto/index.html

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2009年03月03日

基本考

IMG_3083.JPG養正館武道の基本はその身体動作や考え方にあります。
これは、同じ技や、特定の技を行ったからといって身につくものではありません。
いくつもの技や、得物(太刀・棒などの武器)の反復によって、自然に基本的な動きが身についてきます。
これは、養正館武道の技がすべて、共通した身体動作から作り上げられている故です。
このことは、大きな視点で見た場合、とても効率の良い武道の修練体系といえます。
多くの状況に対応できる修練を積むために、たくさんの流派・格闘技を実践するより、
はるかに効率的に多くの技を習得できます。
しかし、その反面養正館武道には毎練習回ごとに行う、きまった基本稽古というものがありません。
これは、指導者の側からはとても難しい問題が出てきてしまいます。
毎回、違う技を教えると、教わる側も果たして自分が上達しているのか不安を感じやすいですし。
また、定型化された練習システムが無いので、指導者それぞれの能力により、それぞれの道場のレベルに大きな差が出てきてしまいます。
しかし、定型化された練習システムは、人間の思慮を硬直化させ、
武道が本来目指している、「物事への柔軟な対応力の育成」を妨げます。
いろいろ考え、工夫を凝らすのも、養正館武道の修行のひとつだと思っています。
posted by 三国 at 13:27| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

夏の稽古・冬の稽古

IMG_3031.JPG寒いです
道場の床、冷たいです。
よく武道の世界では
<冬に上手くなり、夏強くなる。>
という言葉があります。
これは武道に限らなく、広く一般に当てはまることかもしれませんが・・・。
とにもかくにも 冬は新しい事を習得するチャンス。
道場でお待ちしています。

アッ、道場 ストーブあります。
posted by 三国 at 23:19| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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