2020年06月19日

「シュテンスベックの馬術」。

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ブックカバーチャレンジ六日目。
専門書に戻ります。
「シュテンスベックの馬術」。
こちらは、ミューゼラーに並びドイツ馬術を代表する馬術書になってます。
ミューゼラーの馬術は、書庫に埋もれて発掘出来ませんでした。
残念。
日本ではこのドイツ馬術のファンが多いです。
ひとつには、秋山好古等による日本陸軍騎兵部隊の創設時にドイツ式教練を採用したことに理由があると思います。
そういう意味では、ワタシの師が騎兵将校だった事からワタシの乗り方はドイツ式と言えなくもないです。
しかし実際には、収縮が要求されるような馬術の域にはなかなか到達できず、逍遙・軽速歩・障害飛越・競馬等を基本技術とするイギリス乗馬の影響下にありました。
日本馬術連盟の制定する「乗馬教本」も、イギリスポニー協会のマニュアルの翻訳であり馬術書ではありません。
本書はもちろん馬術書ですので「収縮で馬を作り、推進で制御する」ための技術書と言うことになるのですが、
他の本が、馬がどうあるべきかを中心に解説しているのですが、シュテンスベック・ミューゼラーは、騎手がどうあるべきかを中心に解説が進む。
あたかも「騎手が正しく乗れば、馬は正しく動く」と主張しておるかのようです。
実際そうです。
ですから、初心の段階から価値がある本ですし、特に乗馬指導者にとっては、指導の参考になるのでは無いでしょうか。
馬術とは、馬を制する前に自己を律するものである。との基本方針は、ある意味武道的でありまた日本人に好まれる点やもしれません。
実際、このシュテンスベック。古武士の雰囲気を持った馬術家です。
高齢で亡くなる直前まで乗馬していたそうで、
またその乗り方も鏡の前で30分、停止姿勢をとるだけだったそうです。
シュテンスベックがそうして乗ったあとは、その馬は誰が乗っても次々と高等馬術の技を繰り出したそうです。
完璧な口元、完璧な踏み込み伴った停止姿勢は、理論的にはそのような効果をもたらすやもしれません。
しかしこれを実践するシュテンスベックは、まさしく神業を操る名人と言えるでしょう。


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2020年06月17日

フィリス氏の馬術。 サンファール大尉の馬術。

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ブックカバーチャレンジ三日目。
今日は、ちょっとルール違反して2冊同時の紹介です。
フィリス氏の馬術。
サンファール大尉の馬術。
言わずとしれた、馬術の基本書です。
この2人はたまたま同じ時代に産まれた、名馬術家。
別の時代に産まれれば、それぞれが時代を代表する馬術家であったろうといわれています。
このふたりがライバル心剥き出しで論戦しているのも、この2冊の読みどころです。
2人は議論が高じ、当時のメジャー新聞のパリ新聞で公開紙上討論まで展開しました。
当時のヨーロッパでは、馬術論が社会問題になる程、馬が生活・文化に密着していたのかと驚きます。
実際、本書のなかでは現代乗馬では考えられないような状況も説明されてます。
いわく、河に馬と共に転落した際に馬と一緒にじょうずに泳ぎ切る方法など和式馬術における水馬の術に相当する解説もあります。
この2冊、結局は馬術の本なので技術目的は同じところにあります。
それは、馬術の基本術理である「収縮」をいかに完成させていくかです。
収縮とは、ざっくばらんに言えば縦に長い馬の馬体を短くする技法です。
長い棒より短い棒の方が振り回しやすいのと同じように、馬体も短ければ少ない労力でより複雑な指示が出来るというわけです。
実はこれが乗馬と馬術の違いになっていくのですが、
馬を短くすると言葉で言うものの実際やろうとするとかなり難しいものです。
フィリスはその際、馬の口の作り方を重視します。
サンファールは、後駆の踏み込みを重視します。
サンファールは、工科学校を出た軍人なので原理原則に厳しく力ずくの部分もあります。
フィリスは、サーカス出身と言うこともあるのか、少し技巧的です。
これらの違いは、お互いの環境・キャリア・年齢などの違いによるところでどちらが正しいと言うものではないでしょう。
現代の我々は、彼らの本を読むことでより馬術の基本術理である収縮について理解を深め、そのきっかけを掴む事ができるでしょう。

ちなみに前述のパリ新聞での公開討論は、拍車の目的がテーマでした。
拍車。
実は現在においても拍車の使い方は、いろいろな議論があり結論は出ていません。
フィリスは、拍車を馬に指示を与える扶助の道具としています。
サンファールは、拍車を鞭と同じく懲戒の道具としています。
どちらにしても、明確な目的意識を持って両名とも拍車を使用しています。
ただ漫然と、上級者だからといって拍車を付けたり、格好つけで拍車をはかせるホースマンは、反省しなければなりません。
ワタシも子供の頃、そろそろ拍車を使って馬に乗ろうという頃、先生に拍車をねだりました。
そのとき貰ったのが、写真の拍車。
輪拍と呼ばれる、非常に鋭いものでとても使いこなせるようなものではありませんでした。
こんなのでうっかり馬腹を触ろうものなら、馬はぶっ飛んでいきます。
まあ、オモチャの刀をねだったら真剣を渡されたようなものです。
騎兵将校だった坂上先生は、当時の僕にはひたすら優しいお爺ちゃんだったんですけど、要所要所で厳しくしつけてくれたものです。
フランスの諺にある、「拍車も猿が使えばカミソリの刃」をこうやってワタシに教えたのでしょう。
拍車の使用は、動物愛護の観点から批判にさらされています。
結果、先の丸いものや短いものをファッションのように履き、かえってだらしなく使うものが多い気がします。
う〜ん、ワタシが言うはなしではないか、、、
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2020年06月16日

クセノフォーンの馬術。

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ブックカバーチャレンジ2日目。
クセノフォーンの馬術。
こちらは、なんと世界最古の馬術書を翻訳したものです。
著者は、アテネの騎兵隊長であったクセノフォーン。
紀元前450年に書かれたもので、あのミノタウロス伝説のクノッソス島で発掘されたものです。
ソクラテスが紀元前400年頃の人なのでまあその辺の時代の本です。
私たちは、馬術の歴史はこの本より始まったと考えます。
もちろん人類と馬は、その遙か昔からかかわり合があったでしょう。
しかしただ馬に乗る使役するではなく現在の推進・収縮を基本技術とする最初の体系書がこの本です。
わかりやすく言えば、日本刀は古代から存在するし棒での打ち合いは原始からあります。
ソレを最初に武道・武術にしたのが、愛洲陰流の飯塚長井斎みたいな話です。
(あれっ?わかりにくいかな?)
現代と大きく違うのは、馬自体がまだ改良が進んでいないためかなり気が荒い。
そこで、前半調教の大きな部分が、選馬・癖馬の話です。
これはやはり改良を重視しなかった、我が国の和式馬術にも共通して随分参考になるところです。
またこの時代の馬術の大きな特色の一つは、鞍がないと言うことです。
鞍や鐙は、実は馬術の歴史のなかでは随分新しいものです。
改良前で小格馬だとしても荒い裸馬を乗りこなすのはさぞかし熟練がいったでしょう。
ハリウッド映画のトロイでは、ブラッドピットが史実どうり、鐙なしで見事に馬を乗りこなしており、ワタクシ的見所の一つでした。
本書後半は、ペルシャへの軍事侵攻したさいの日記です。
世界史では、アテネの重装歩兵の話は出てきますが騎兵は無視です。
本書は技術書であるものの、古代ギリシアにおける騎兵の戦術・役割を詳細に知ることができ歴史ロマンがビシバシ刺激されちゃうこと間違いなしです。
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2020年06月15日

今村馬術

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加藤英男先生からのお勧めで、ブックカバーチャレンジ1日目。
今村馬術。
馬術家・馬のプロにとっては、基本書の一つです。
著者は、日本陸軍騎兵学校の教官でありかの西中尉の師です。
西中尉と言えば、我が国唯一のオリンピック乗馬競技のメダリストです。
ベルリンオリンピック入賞のさいの西中尉の愛馬ウラヌスの裏話から調教・馴致の基本方針まで詳細な記録がみてとれます。
本書の前半は、ガチガチの伝統的馬場馬術の説明です。
本書のキモは、後半のイタリア式馬術にあります。
伝統的馬場馬術が、騎士の一騎打ちを元に発展した技術に対し、
イタリア式は、機動的・集団的に運用される近代騎兵戦術を元に作られた技術体系です。
このイタリア式は、当然西中尉がメダルを取った障害飛越競技と親和性が高く、結果として日本人唯一のメダルつながった訳です。
調教より馴致を重視する今村馬術は、現在においても重要な価値観を我々に提示しています。

てか、乗馬先進国のヨーロッパでも騎兵の集団的運用は、大砲の運用とともに始まった近代戦術なんですよね。
去勢技術もなかった日本においては、、、
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2019年02月05日

衝動買い。

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2018年11月22日

馬術の歴史(その始まり)。

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馬術の歴史は、BC400年ごろ始まったといわれます。
紀元前400年と言えば、ソクラテスなんかがギリシャで活躍してた頃ですね。
もちろんこれ以前にも、人類は馬を使役していたでしょうし、草原の騎馬民族たちは馬を乗り回していたでしょう。
ではなぜBC400年か?
これは、ギリシャのクノッソスの遺跡から、世界最古の馬術書が発掘されているからなんです。
クセノフォーンというアテネの騎兵隊長によって書かれたこの本は、現在の馬術の基礎となる「銜受・屈撓・収縮」にもとづいた方法論が展開されています。
この当時の馬は、まだ改良がされていないため体も小さく、気性も荒いうえ鞍さえまだありません。
この本は和訳され今でも読むことができます。
興味のある方はぜひ!!
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2018年05月18日

馬の毛並みと国民性。

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馬の毛並み。
皆さんいくつ言えますか?
鹿毛・黒鹿毛・青毛などなど・・・。
特徴的な、毛並みでは青毛(黒)と葦毛(白)でしょうか?
今回はこの二つの毛並みをこよなく愛する二つの国のお話です。

ヨーロッパ大陸における大国家の一つであるフランス。
この国のお気に入りの馬の毛並みはなんといっても葦毛、白馬です。
この国を代表するような名馬は白馬が多いです。
例えば有名なナポレオンの愛馬(彼が砲兵将校出身だったことからラバだったという話もありますが)マレンゴも白馬。
名画「ナポレオンのアルプス越え」でみられます。
またカレーの港からパリまで鮮魚を運んだ輓馬「ブーロンネ」もまた白馬です。
これは、夜道を疾走するに目立つ用途の説明がありますが、実際はフランス人の好みで繁殖された結果葦毛が多くなったのが実際でしょう。
また、写真の「カマルグ」、これはフランスの野生種として有名で海岸地帯の湿地帯で繁殖しています。
日本の道産子のように、体躯よく頑丈で愛されます。
ビクビクせづ爪が頑丈で外乗や使役用に使われ、闘牛などにも使われます。
これも白。
フランス人の葦毛馬への愛を感じざるを得ません。

たいして、青毛。
ぞくに真っ黒な馬を指し青毛と言います。
この黒色を愛する国は、イギリスです。
そもそもこの話思いついたのは、三国ウェスト農場にイギリスの方がいらっしゃる際黒色の馬に興味をそそぐことがとても多いことからこの記事を書いています。
とにかく彼らは黒い馬大好き(もちろんいろいろな人がいて皆おんなじではないけど)。
実際イギリスの馬を題材にした映画や小説に出てくる馬はみんな「黒」。
例えば、あのイギリスにおける動物愛護法のきっかけになったといわれる「黒馬物語」。
もう「黒馬」っていちゃってるもんね。
もちろんイギリスの偉人たちの乗る愛馬もみーんな青毛。
ととえば、たとえば、
薔薇戦争当時のウォリック伯の愛馬、「ブラック・サラディン」。
これももうブラック言ってますね。
そしてロバート・バイアリー大佐の乗馬。サラブレッド三大始祖の一頭とされる「バイアリー・ターク」。
これも、絵で見ると真っ黒。
イギリス人の、黒馬への偏愛ぶりを垣間見れます。

次回は日本のお話。




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2018年02月13日

パルティアン・ショット。

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パルティアン・ショットといえば、世界史Bの資料集に銅像の写真とともにのっていました。
いわく、中央アジアを中心に活躍する北方騎馬民族の秘技。
この技術をもって、ヨーロッパを、そして世界を蹂躙したのだと。

パルティアン・ショット。
直訳すれば、パルティア人の弓術とでもいうのでしょうか。
彼らは疾走する馬の上から、真後ろを向いて弓を打ち続けたということです。
さらに驚くのは、その時代まだ馬の鐙はなく、ほぼ裸馬を操っていたそうです。

写真の弓は、モンゴル弓。
実際にモンゴルで仕事をしている友人が、自ら持ち運んできてくれたものです。
日本がまだ梓弓(一種類の素材のみで作る弓)の時代のずっと前から合板弓(複数の素材を組み合わせた弓)を運用していました。
実際扱ってみると現在の日本の弓(合板弓)とくらべて全く別物であることが分かります。
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2018年01月13日

情報公開。

さっさむい・・・。
なんという寒さ・・・。
しかし毎年図ったように、センター試験にあわせて寒波が来ますね。

馬について、情報公開うんぬんというお話がありますが、
人の誘拐事件と同じに考えてみるとわかりやすいでしょうか。
処分という手を取られてしまう恐れがある以上、簡単ではないです。

また馬の個体識別はプロでも困難です。
ましてや写真で判定する程度では、勝手な想像や誤解がうまれるだけです。
興味本位の犯人捜しは、非常に危険です。

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2018年01月12日

その後の顛末。

その後の顛末

あれから二か月・・・。
まあ一度持ち出されてしまえば動物は、個体の特定も難しいしなかなか帰っては来れないです。口惜しいです。

結局、紛失・盗難届で警察・マスコミが大騒ぎしただけ、自分たちで初動対応ができず失敗したというとこですか・・・。
まあだれを非難する気はないですが、官も民も被害者に厳しい国ですね日本は・・・。

現場の警察官は、非常に冷静にかつ誠実に対処してくれたと思います。

やっぱり犯罪は、「加害者」にも「被害者」にもなってはいけませんン。
今回のことをうけ、三国ウェスト農場は警備・防犯体制を一新しました。
警察にも助言をもらい、こういうことが起きないよう尽力していきたいです。
      
posted by 三国 at 15:08| Comment(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

ご報告と、お詫び。

 ご報告とお詫び。

18日朝より、とう三国ウェスト農場所属の馬一頭が行方不明になっています。
いまだ何の手がかりもなく、わたくし自身不安を覚えているところであります。
関係各所・地元酪農農家の協力のもと、捜索をしているものの手がかりも情報もありません。
詳しいことは捜査中ですが、諸般の状況を鑑みると第三者による人為的な手段によって、外部に持ち出された可能性が大きいと考えられます。
警察の捜査もそれを前提としたものに、切り替えていただくと同時に被害届を昨夜のうちに提出しております。
依然、不安な状況のまま皆様にご心配おかけしております。
posted by 三国 at 06:44| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月15日

最高の一枚。

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2017年01月11日

ポニー。

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ポニーの定義は、体高140cm以下の馬すべてです。
ですから、ポニーといった場合、道産子や木曽馬も含まれます。
一般に日本人がイメージするポニーよりずいぶん大きな馬も実はポニーに含まれます。
まあ最近は、区別のため「大型ポニー」という言葉も使うそうですが・・・。

写真の馬は典型的な日本的ポニー。
実はせまい炭鉱などで使役された歴史があり、力持ち。
馬車だって引けます。
イギリス・シェットランド島の厳しい環境で培われてきたこの種の馬は、粗食に良く耐え病気も少なく頑丈です。


三国ウェスト農場でも獣医さんにかかることはまずありません。
そのうえ、、、やっぱりポニーはカワエエですの=。
posted by 三国 at 10:57| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

放牧場開墾。


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三国ウェスト農場では、新しく馬たちの放牧場を作っています。
その面積およそ1ha。
坪数にして3000坪以上です!
おそらく県内はもちろん、東海地方でも最大規模でしょう。

馬が広いところで走り回るのは、ロマンですしアートでもあります。
あなたの愛馬が、広大な放牧地で走るのを見たら誰でもしびれちゃうんじゃないでしょうか。
躍動する馬の筋肉、開放される野生。
いやいやもう完成前からたまりませんな!!!
この風景で酒が飲めます。

資材も順調に集まってます。
posted by 三国 at 20:18| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月06日

乗馬の健康効果。


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乗馬は体のいい。
よく聞きます。
ではなぜ?どのように?というと詳しく語られることはあまりないんじゃないでしょうか。
乗馬の健康効果、
私なりにまとめてみました。

@ 体バランスの修正
A 乗馬による善玉ストレスによる、免疫機能の改善
B きれいな空気のなかでの運動による、肺の中の浄化。
C 脊髄への直接的な刺激による、神経機能の回復
D 揺れによる、体幹補正
E 脱力状態での他動的律動運動による、血液循環の改善

こんなとこでしょうか。

実際、体調が悪いとき、気分が優れないとき、思い切って一時間ほど馬に乗るとスッキリすることが多いです。
血液の循環のせいなのか、馬との対話による心の安らぎなの分かりませんが、ウツッぽい気分のときもなんだか回復してしまいます。
もちろん馬に乗った日は、夜もよく眠れます。

はっきりとした根拠はよく分からないんですが、乗馬をする人の多くは、これらの健康効果をたしかに実感しています。



posted by 三国 at 19:41| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月11日

ムクチの結び目。


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アイもかわらづ、三国ウェスト農場の馬たちには手製の無口を使っています。
実際使ってみると、便利ですしなにより使いやすい。
金属部分がないため、馬が怪我をすることもなくなりました。
素材を登山用のザイルにしたら、放牧中に切れてしまうこともなくなりました。
ザイル、少し高かったのですが・・・。

この無口ですが、馬に装着するときにちょっとした注意があります。
最後、頭の付け根で紐を結ぶとき、
結び目からあまったヒモ先を、かならづ後ろ側に出すようにします。
馬は後方にもやや視界があります。
眼の横に、見慣れないものが片側だけに飛び出ていると、思わぬ事故の元になります。




posted by 三国 at 21:13| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月04日

それにつけても塩のうまさよ。


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減塩が叫ばれる昨今、
血圧高めの私も、年齢とともに気をつけなければなりません。
この塩ですが、動物にとっては貴重な栄養分であるし、やはり美味しいもののようです。
三国ウェスト農場でも、馬の飼葉にはかならづ塩を入れます。
時として岩塩のブロックを馬小屋に入れるのですが、馬たちは一心不乱になめ続けます。
よほど美味しいのでしょう。

この塩、自然界では手に入れがたく、動物を飼うときににこの塩分の給餌はちょっとしたコツになるようです。
モンゴルの遊牧民たちは、羊が元気がなくなってきたり体重が増えなくなると、かなり遠出してでも岩塩が地表に露出しているところまで歩き、羊たちになめさせるそうです。
そうすると、不思議と羊に体調がよくなるのだそうです。

北欧のトナカイを飼う人々などはなんと、トナカイをコントロールするのに自分の尿をなめさせるのだそうです。
そうすると、その味でトナカイが飼い主から離れ遠くに逃げていかなくなるんだとか・・・。

そうそう、アフリカのナイトサファリなど、野生動物を観察する観光地では、
動物を集めるために、地面に岩塩をまいておくのだそうですね。
そうすると、肉食・草食とわづ、次々動物が集まってくるのだそうです。

「塩」これだけ魅力があるものですけど、とり過ぎは危険なんですよね。


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2014年11月05日

馬の体型と運動。


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良く観察すると、その人がどのようなスポーツをしてきたかやどのような種類の武道・格闘技をしてきたかが体型から観察できます。
慣れた人なら、その人の経験・実力もその体型からなんとなく分かってしまうものです。
これは、それぞれの種目で使う筋肉が異なることや、要求される姿勢によっておこる事と思われます。
驚くことに、各国の軍人もそれぞれの国によって体型が同じようになってくるといわれています。
熟練した専門家であれば、紛争地で制服を着ていなくても、どの国の軍人が活動しているか、分かってしまうそうです。

さて馬です。
馬でもやはりその得意とする、または騎手が得意とする運動・技術でその体型が大きく変わります。
ですから馬の体型を見れば、その馬や管理者がどのような運動を重視しているかが、分かります。

スピードや跳躍を重視する馬の体型は、後駆いわゆるお尻が発達しています。
馬の前進力は、後ろ足によって実行されているためでしょうか。
ソレに対し、頭頚の屈伸を重視し馬場運動を重視する馬は、前駆いわゆる肩が発達しています。
馬は前足で重心を支えているため、これをコントロールする前駆の筋肉が使われているということでしょうか。

その馬が、前・後ろどのように筋肉が発達しているか。
一度そんなところも、見てみてください。

ちなみに、馬は人と違ってすぐに筋肉がつきます。
正確な運動をすると、特定部位がみるみる発達し膨らんでいくのが分かります。
逆に、怠けるとせっかく膨らんだところが、ぷよぷよし始め、すぐ小さくなってしまいます。


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2014年07月23日

雨降りと馬。


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先週は、不安定な天候が続きました。
せっかく御予約のお客さんも、馬にのれなくてがっかり・・・。なんてこともありました。

さて馬にとって、雨ってどう感じているんでしょうか。
しゃべれるわけではないので、はっきりとは分からないのですが、どうやらそんなに苦手ではないようです。
写真のように大雨の中でも、案外どの馬も平気そうな顔をしています。
雨で馬に乗れなくなるのは、どちらかといえば人間の都合です。
やはり雨にぬれるのは、不快です。
集中力を欠くと、事故も多くなります。
それにまして、馬具など革製品が多く水や湿気に弱い道具も関係します。
馬具って結構高価だし、雨にぬれるとその後の処置が大変です。

先日の大雨、
放牧中の馬を小屋に入れれないほどの大雨でした。
お客さんに、乗馬はあきらめてもらわないといけないなと思っていましたら。
スマートフォンとにらめっこして、
「あと、30分で晴れます。」とのこと。
まさか、と思いましたが30分後。
見事に晴天です。
そして、乗馬をしてまた30分後に再度大雨。
スマートフォンで、雨雲情報をチェックするんだそうです。
いや、すごい・・・。



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2014年06月18日

側対歩の事。



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和式馬術の重要な技法に、「側対歩」があります。
これは、写真のように馬の後肢と前肢が同時に前にです歩様です。
通常は、右後肢がまえに出るときは、左前肢が前に出ます。
これを「斜対歩」と呼ばれ、こちらが正規の馬の走り方です。
馬術教本でもこれをもって、「速足」と規定します。
これに対し、「側対歩」は右後肢が前に出るときは右前肢が前に出ます。

側対歩は斜対歩に比べ、馬上のゆれが少ないことが多くのメリットです。
ですから騎手・荷駄に負担が少なく、崩れにくいです。

実際この「側対歩」実践できるのは非常に稀有です。
私が知る限りでは、宮内庁内の馬両課と北海道の道産子、
そして、名古屋大学和式馬術部のみです。
北海道でも本来の道産子は側対歩であるべき、といわれているものの、すべての道産子の運用者がその実践を行っているわけではないのが現実です。

これしかし、和式馬術における重要な技術である事は間違いありませんが、
なにも和式馬術特有のものというわけではありません。
じつはアメリカの伝統的な馬術においても側対歩がみられます。
その昔、広大な農場の見回りをしなければならない農場主は、馬に乗ってこれを行いました。
ゆっくり歩いていたのでは、広大な土地ですので見回りが終りません。
かといって駆け足で疾走していたのでは、馬がすぐに疲労してしまいやはり広大な土地は回りきれません。
しかし速足は乗馬を知る人は御存知のように、騎手がつかれます。
そこで騎手に負担が少なく、長距離を一定のスピードで走れる「側対歩」の馬が好まれました。

「側対歩」考えてみれば、明治になって西洋教育が行われるまで人も側対歩でした。
日本人は昔は「松の廊下」や遠山の金さんの「御白州」のように側対歩で歩いていたといわれます。
少し前に「ナンバ歩き」などといわれ、負担の少ない動きとしてスポーツに取り入れられたりしていました。
いまでも、武道については側対の動きが多く見られます。
そう考えれば、なるほど馬術も武道でありこの側対歩は日本の文化にあっていたといえるかもしれません。

そういわれてみれば、ラクダも「側対歩」ですね。
ラクダの足の長さと背の高さで、ゆれの大きな「斜対歩」で走られたら、騎手はあっという間に振り落とされてしまいますね。

posted by 三国 at 23:23| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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