2020年06月16日

クセノフォーンの馬術。

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ブックカバーチャレンジ2日目。
クセノフォーンの馬術。
こちらは、なんと世界最古の馬術書を翻訳したものです。
著者は、アテネの騎兵隊長であったクセノフォーン。
紀元前450年に書かれたもので、あのミノタウロス伝説のクノッソス島で発掘されたものです。
ソクラテスが紀元前400年頃の人なのでまあその辺の時代の本です。
私たちは、馬術の歴史はこの本より始まったと考えます。
もちろん人類と馬は、その遙か昔からかかわり合があったでしょう。
しかしただ馬に乗る使役するではなく現在の推進・収縮を基本技術とする最初の体系書がこの本です。
わかりやすく言えば、日本刀は古代から存在するし棒での打ち合いは原始からあります。
ソレを最初に武道・武術にしたのが、愛洲陰流の飯塚長井斎みたいな話です。
(あれっ?わかりにくいかな?)
現代と大きく違うのは、馬自体がまだ改良が進んでいないためかなり気が荒い。
そこで、前半調教の大きな部分が、選馬・癖馬の話です。
これはやはり改良を重視しなかった、我が国の和式馬術にも共通して随分参考になるところです。
またこの時代の馬術の大きな特色の一つは、鞍がないと言うことです。
鞍や鐙は、実は馬術の歴史のなかでは随分新しいものです。
改良前で小格馬だとしても荒い裸馬を乗りこなすのはさぞかし熟練がいったでしょう。
ハリウッド映画のトロイでは、ブラッドピットが史実どうり、鐙なしで見事に馬を乗りこなしており、ワタクシ的見所の一つでした。
本書後半は、ペルシャへの軍事侵攻したさいの日記です。
世界史では、アテネの重装歩兵の話は出てきますが騎兵は無視です。
本書は技術書であるものの、古代ギリシアにおける騎兵の戦術・役割を詳細に知ることができ歴史ロマンがビシバシ刺激されちゃうこと間違いなしです。
posted by 三国 at 02:06| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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