2015年04月24日

アシモと居合腰。


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本田技研の造った、アシモ。
世界初の二足歩行ロボットとして、有名です。

実は私、あのロボットの歩行を見たときに、衝撃を受けました。
一般にあの動きは、ぎこちなく感じる人が多いと思います。
しかし、あの歩き方・姿勢こそ武道家の形そのものです。

足の裏の平行移動・上体の不動・背筋の形・そして膝に余裕を持った腰の落とし。
まるで下半身、腰の上に座っているような動きです。
これこそ、武道の先生に教わってきた自然体や居合腰に近いものです。
熟練した、武道家はこの状態からすばやく、そして安定した重心を保ったまま攻撃・防御そして、抜刀に移ります。

現代武道は、戦前に軍事教練の影響をうけてきました。
西洋式の「きおつけ」の姿勢を、自然体や構えに直してきてしまいました。
ですから居合腰に代表される武道の姿勢は、現代ではかえって不自然に思えてしまいます。
たとえば有名な宮本武蔵の肖像画をみても、かえってだらしなく見えてしまいます。
もちろん、「これが正しい武道だ」なんてのたまう気はありません。
しかし、今我々が持っている武道にたいする印象や価値観は、随分本来のものとは異なってきたものであることは間違いないようです。

アシモ、
もちろん、ホンダの技術者が宮本武蔵や武道を研究したわけではないと思います。
しかし、合理的な無駄のないバランス運動を形にした結果、武道の形に極めて近くなったということは、非常に面白いし意味があります。
これこそ武道がいかに科学的に合理的に積み上げられてきた文化であるかという証明になりうると思います。




posted by 三国 at 11:27| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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