2014年11月08日

矢抜きの術。


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古い武道家の、伝説的技法のひとつに「矢抜きの術」があります。
流派によっていろいろなやり方はありますが、基本的には刀の抜刀とともに抜き打ちに自分のほうに飛んでくる矢を打ち落とす(斬るわけではない)ものです。

弓道家に言わせると、絶対不可能なんだそうです。
矢のスピードは、そんなに甘くないとか。
確かに、基本どうりまっすぐ真直に飛ぶ矢は、弓の強さに関係なく非常に恐ろしいものです。
しかし、こういった技がある以上、なんらかの可能性はあるのではないかと思っています。

以前、友人の弓道修練者に自分に向かって矢を放ってもらったことがあります。
むろん切り落とすとこまでは行かなかったのです。
そのときは、流鏑馬用の木の鏃(やじり)を使ってもらいました。
矢の先が極端に重いので、思うように射る事ができなかったようです。

まあ実際は、矢は避ければよいので斬る必要はないです。
矢抜きの術は、空想の産物か?と思っていたのですが、
某家収蔵の本物の鏃を見たとき、ハタト思い立つことがありました。
とにかく、本物のやじりはデカイ・重たいのです。
これでは、よっぽどの強弓ではないと飛ばないし、また近代弓道の矢速と比べれば相当遅いのではないかと思うのです。
単なる、棒状の鏃では威力がなく、殺傷力がなく大きな鏃はしょうがないのですが。
これであれば、矢抜きは可能だったのではないかと思いました。
調べると現在のように柔軟性のある各種の木を張り合わせて作る合板弓は、江戸時代三十三間堂の矢どうしで開発されたもので、古くは今の弓よりも張力も柔軟性もなかったということであります。
そうするともしかしたら、もしかしたんじゃないかと思います。

いづれにしても、けっこうな達人でなければ不可能ではあるんですけど・・・。




posted by 三国 at 20:26| Comment(0) | 養正館武道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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